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特別費とは?年に数回の大きな出費を家計簿で管理する方法と一覧

特別費とは、車検・帰省・冠婚葬祭・家電の買い替えなど毎月は出ない大きな支出のこと。家計簿で分ける理由、季節とライフイベント別の一覧、年間予算と毎月の積み立て額の決め方をまとめました。

約5分
年間カレンダーに特別費の予定を書き込んで備えるイメージ

特別費とは、毎月は出ないけれど年に数回まとまった金額が出ていく支出のことです。車検、帰省の交通費、冠婚葬祭、家電の買い替え、年払いの保険料などが当てはまります。毎月の生活費と分けて積み立てておくと、家計が急に崩れなくなります。

このページでは、特別費を分ける理由、季節とライフイベント別のよくある一覧、年間予算の立て方、毎月の積み立て額の出し方までを順にまとめました。

特別費とは|年に数回しか出ない大きな支出のこと

家計の支出は、大きく3つに分けられます。毎月ほぼ同じ額が出る固定費、毎月出るけれど額が変わる変動費、そして毎月は出ない特別費です。家賃や通信費は固定費、食費や日用品は変動費、車検や帰省は特別費にあたります。

見分け方はひとつだけです。「来月も出るか」を考えて、出ないなら特別費です。固定費と変動費の線引きは固定費と変動費の違いと分け方でくわしく扱っているので、そちらも参考にしてください。

金額が大きいことも特別費の特徴です。1回で数万円から十数万円になるため、出た月の家計簿だけを見ると、いつもの生活が乱れたように見えてしまいます。

特別費を分けないと、毎月の家計簿が「赤字に見える」

たとえば、毎月の生活費が18万円で収まっている家計があるとします。8月に帰省で4万円、車検で6万円が出たとすると、その月の支出は28万円です。

家計簿の月別グラフを見ると、8月だけ棒が高く伸びます。これを「8月は使いすぎた」と受け取ってしまうと、実際には予定どおりだった出費のせいで落ち込むことになります。逆に、何も起きなかった月は「今月は余裕があった」と感じて、そのぶん使ってしまいます。

特別費を分けておくと、この2つの誤解がなくなります。毎月の生活費は生活費だけで比べられるようになり、特別費は年単位で追いかける別の箱になります。同じ金額を使っていても、家計の見え方はまったく変わります。

よくある特別費の一覧(季節別・ライフイベント別)

自分の家の特別費を書き出すとき、ゼロから思い出すのは大変です。まずは季節で並べた一覧に目を通して、当てはまるものを拾ってください。

時期よくある特別費
春(3〜5月)入学・進学の費用、新年度の学用品、車検、自動車税や固定資産税の納付、歓送迎会、連休の旅行
夏(6〜8月)帰省の交通費、旅行、お中元、夏物の衣類、エアコンの修理や買い替え
秋(9〜11月)七五三や記念撮影、運動会、冬物への衣替え、暖房器具や灯油の準備
冬(12〜2月)年末年始の帰省、お年玉、クリスマス、大掃除にともなう買い替え、お歳暮

季節で決まっているものは、毎年ほぼ同じ時期に同じくらいの金額で出ます。去年の記録が残っていれば、今年の予算はそのまま使い回せます。

もうひとつは、その年にだけ起きるライフイベントの出費です。こちらは金額が大きく、備えがないと貯金を取り崩すことになります。

できごとまとまって出るもの
引っ越し敷金・礼金、仲介手数料、運搬費、家具と家電の買い足し
結婚・出産式や記念撮影、出産の準備品、ベビー用品、内祝い
家電・家具の買い替え冷蔵庫、洗濯機、エアコン、スマホ、パソコン
車の維持車検、タイヤ交換、年払いの任意保険、修理代
医療・歯科歯の治療や矯正、入院や手術の自己負担分
冠婚葬祭ご祝儀、香典、遠方への交通費と宿泊費

引っ越しは特別費のなかでも金額が読みにくい項目です。内訳と目安は引っ越し費用の目安と家計への備え方で整理しています。

家電は「壊れてから」では間に合わない

冷蔵庫や洗濯機は、壊れた日に買い替えが決まります。値段を比べる余裕もないまま、その場で決めることになりがちです。使い始めてから年数がたっている家電がある家庭は、特別費のなかに買い替え用の枠をひとつ作っておくと慌てずにすみます。

年間の特別費予算の立て方

一覧を見ながら、自分の家の1年分を書き出します。手順は3つです。

ひとつ目は、去年1年を振り返ることです。記憶だけでは出てきません。通帳の記録、カードの明細、それからスマホの写真フォルダが役に立ちます。旅行や集まりの写真があれば、その月に出費があったことが思い出せます。

ふたつ目は、今年すでに分かっている予定を足すことです。車検の時期、結婚式の招待、子どもの行事、更新が近い契約などが入ります。

みっつ目は、金額が読めないものを多めに見ておくことです。医療費や家電の買い替えは、いくらになるか分かりません。少なく見積もって足りなくなるより、多めに置いて余ったほうが気が楽です。

毎月いくら積み立てる?年間合計÷12で出す

書き出した年間合計を12で割れば、毎月の積み立て額が出ます。たとえば、次のような家庭を考えてみます。

車検が6万円で2年に1回なら、1年あたり3万円。帰省が往復4万円で年2回なら8万円。冠婚葬祭に3万円、家電の買い替え用に3万円、誕生日とクリスマスとお年玉で3万円、年払いの保険料が2万4千円。合計すると22万4千円です。

これを12で割ると、1か月あたり約1万8,700円。切りよく月2万円を特別費の積み立てに回すという形になります。毎月の予算を組むときは、この2万円を固定費と同じ扱いで先に引いておきます。予算の組み立て方そのものは月の予算の決め方にまとめています。

月2万円が苦しいと感じたら、半分の1万円から始めても構いません。全額がそろわなくても、出費が重なった月の落ち込みはずいぶん小さくなります。

ボーナスがある方は先に半分取り分ける

年2回のボーナスがある家庭なら、年間の特別費の半分をボーナスから先に取り分けておく方法があります。残りの半分を12で割れば、毎月の積み立ては半額です。ボーナスの使い道を決める前に引いておくのが続けるコツです。

積み立てたお金は、生活費とは別の場所に置いてください。同じ口座にあると残高に余裕があるように見えて、気づかないうちに使ってしまいます。使っていない口座に移す、封筒に入れておく、どちらでも構いません。

家計簿での記録方法(支出タイプを「特別費」にする)

実際に特別費が出たら、家計簿には「いつ・何に・いくら」を書くだけです。そのうえで、固定費・変動費・特別費のどれなのかを選べる家計簿を使うと、あとの振り返りが楽になります。

シンプル家計簿では、支出を入力するときに金額とカテゴリを選んだあと、支出タイプとして固定費・変動費・特別費のいずれかを選べます。カテゴリは中身に合わせて選んでください。帰省の新幹線代なら交通・通信、冷蔵庫なら家具・家事用品、ご祝儀ならその他です。そのうえで支出タイプを「特別費」にしておけば、毎月の生活費と混ざりません。支出タイプの選択は無料で使えます。固定費・変動費・特別費の内訳や推移をグラフでまとめて見る詳細レポートは、プレミアムの機能です。

記録するときは、メモ欄に「◯◯の車検」「実家へ帰省」と一言残しておくと、翌年に予算を立て直すときの材料になります。年に1回しか出ない支出は、1年後には内容を覚えていないものです。

まとめ

特別費とは、毎月は出ないけれど年に数回まとまって出ていく支出のことです。これを毎月の生活費と混ぜてしまうと、出た月は赤字に見え、何もない月は余裕があるように見えて、どちらも判断を誤らせます。季節別とライフイベント別の一覧を使って1年分を書き出し、合計を12で割った額を毎月の積み立てに回してください。そして実際に出たときは、支出タイプを「特別費」にして記録しておく。この流れができると、大きな出費があっても家計の全体像が崩れなくなります。

よくある質問

特別費と変動費の違いは何ですか?
変動費は食費や日用品のように毎月発生して金額だけが変わる支出、特別費は車検や帰省のようにそもそも毎月は発生しない支出です。判断に迷ったら「来月も出るか」を考えてください。来月も出るなら変動費、年に1〜2回しか出ないなら特別費です。どちらに入れても家計は壊れませんが、分けておくと毎月の生活費を正しく比べられます。
特別費はいくら準備しておけばいいですか?
決まった金額はありません。まず自分の家庭で1年間に出た大きな出費を書き出して合計し、その金額を12で割ったものが毎月の積み立ての目安になります。全額を用意するのが難しければ、半分からでも構いません。積み立てがあるだけで、出費が重なった月の落ち込みはずいぶん小さくなります。
特別費の積み立て口座は分けたほうがいいですか?
分けたほうが残りやすくなります。生活費と同じ口座に置いておくと、残高に余裕があるように見えて使ってしまいがちです。使っていない口座や封筒に移すだけでも効果があります。口座を増やしたくない方は、家計簿のうえで「これは特別費の積み立て分」と決めて、残高から差し引いて考える方法でも管理できます。
旅行や趣味の出費は特別費にしますか?
年に1〜2回のまとまった旅行なら特別費として扱うとすっきりします。毎月のように出かける趣味の費用は、金額が読めるので教養・娯楽の変動費に入れたほうが自然です。同じ「旅行」でも、頻度と金額で置き場所が変わります。自分のなかで線を決めて、翌月も同じ基準で記録してください。
特別費が予算を超えてしまったらどうすればいいですか?
その月の生活費から無理に取り返す必要はありません。特別費は年単位で見る支出なので、1回分が多かったなら、次の出費を少し抑えるか、年間の合計を見直して積み立て額を上げる形で調整します。毎月の食費を削って埋めようとすると苦しくなり、記録そのものが続かなくなります。
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