家計簿 分析
家計簿の見方・分析のしかた|記録したあとに見るべき3つの数字
家計簿の分析は、月末に3つの数字を見るだけで足ります。支出合計・上位3カテゴリ・前月との差の見方、円グラフと月別推移の読み方、振り返りを5分で終わらせる手順をやさしくまとめました。
家計簿の分析でやることは、月末に3つの数字を見るだけです。今月の支出合計、金額の大きいカテゴリの上位3つ、そして前の月との差。この3つが分かれば、翌月に何を変えればいいかまで決められます。
このページでは、3つの数字をどこで見てどう判断するか、円グラフと月別の推移の読み方、そして振り返りを5分で終わらせるやり方を順に説明します。
見るのは3つの数字だけ(合計・上位3カテゴリ・前月差)
家計簿を開いて全部の数字を眺めはじめると、どこから手をつけるか迷って終わります。見る場所を最初から3つに決めておくと、迷う時間がなくなります。
| 見る数字 | どこで見るか | 判断のしかた |
|---|---|---|
| 今月の支出合計 | レポートの支出合計・予算の残額 | 予算に収まったか、超えたか |
| 上位3カテゴリ | カテゴリ別割合の円グラフ | 金額の大きい3つだけ名前と額を確認 |
| 前月との差 | 月別の支出トレンド | 上位3つが増えたか減ったか |
合計だけを見ると「使いすぎた」という気分しか残りません。上位3カテゴリまで見ると、どこで増えたかが分かります。前月との差まで見ると、それが一時的なことか続いている変化かが分かります。3つそろってはじめて、翌月の行動に結びつきます。
月末に締める作業そのもののやり方は家計簿の締め方にまとめています。ここから先は、締めたあとに残った数字をどう読むかの話です。
手順1:支出合計を予算と比べる
最初に見るのは、今月の支出合計と予算の差です。見るのは「超えたか収まったか」だけで、金額の細かいずれは気にしません。
予算を決めていない方は、前の月の支出合計を仮の予算として使ってください。先月が19万円なら、今月は19万円が基準です。それより多ければ増えた理由を探し、少なければそのまま続けます。
ざっくりした見方として、予算との差が1割以内なら、ほぼ予定どおりに使えていると考えて構いません。2割を超えて多いときは、特別な出費があったか、そもそも予算が生活に合っていないかのどちらかです。どちらなのかは、次の手順で分かります。
手順2:カテゴリ別の「上位3つ」だけを見る
次に、カテゴリ別割合の円グラフを開きます。ここで見るのは、金額の大きい上位3つだけです。4位以下は飛ばしてください。
たとえば支出が20万円の月に、住居7万円、食費4万5千円、交通・通信1万8千円だったとします。上位3つで13万3千円、全体の3分の2です。残りのカテゴリを1つずつ削っても、動く金額はわずかです。家計を動かしたいなら、上位3つのどれかに手を入れるほうが早く結果が出ます。
円グラフの%は、分母である今月の支出合計が変わると動きます。支出が少なかった月は、金額がまったく変わっていないカテゴリでも%が上がります。「食費の割合が増えた」と思っても、金額は先月と同じことがよくあります。見るのは円の大きさではなく、横に出ている金額です。
費目ごとの割合の目安や、どこまで細かく分けるかの考え方は家計の支出内訳はどう分ける?でくわしく扱っています。
手順3:前月・前年の同じ月と比べる
上位3つが決まったら、その3つを前の月と比べます。増えたか、減ったか、変わらないか。これだけで十分です。
ここで気をつけたいのが季節の影響です。光熱費は夏と冬に上がり、春と秋は下がります。4月は新年度の支出が重なり、年末年始は帰省や贈り物で合計が跳ねます。前の月と比べて増えていても、その多くは季節の分です。
記録が1年分たまっている方は、前の月ではなく前年の同じ月と比べるほうが素直に読めます。去年の8月の電気代と今年の8月の電気代を並べれば、使い方が変わったのかどうかがはっきりします。記録が1年に届いていないうちは、前月比だけで構いません。
シンプル家計簿の無料のレポートには月別の支出トレンドがあるので、月ごとの支出を並べて見られます。固定費・変動費・特別費の内訳や、前月との差を項目ごとに出す詳細レポートは、プレミアムの機能です。
円グラフと月別推移はこう読む
グラフは、眺めるだけでは答えが出ません。見る順番と、無視していいところを決めておくと読みやすくなります。
円グラフは、上位3つの名前と金額を確認したらそれで終わりです。小さく割れている部分は、合計しても家計を左右しません。むしろ細かいカテゴリに目を移すと、「コンビニで300円使った」といった話に意識が向いて、肝心の固定費に目が向かなくなります。
月別の推移は、1か月の上下ではなく3か月の向きを見ます。1か月だけ跳ねたなら特別な出費、3か月続けて上がっているなら生活の変化です。前者は放っておいて構いませんが、後者は契約や習慣のどこかが変わっています。
日次の支出トレンドは、使う日の偏りを見るのに向いています。週末にだけ大きく跳ねているなら、平日の節約より週末の使い方を決めたほうが効きます。こうしたグラフはシンプル家計簿の無料のレポートでも確認できます。
分析の結果を翌月の予算に1つだけ反映する
ここまでで分かったことを、翌月に1つだけ反映します。2つ以上変えると、何が効いたのか分からなくなります。
変え方は2通りです。ひとつは予算を動かすこと。食費が3か月続けて予算を5千円超えているなら、それは使いすぎではなく予算が低すぎるのかもしれません。現実に合わせて予算を上げ、かわりに別のカテゴリを下げます。もうひとつは使い方を決めること。たとえば外食を週1回までにする、買い物に行く日を決める、といった形です。
金額が大きいカテゴリのなかには、減らすと生活が苦しくなるものもあります。自分が納得して使っているお金は残してください。見直す候補にするのは、あとから「何に使ったか思い出せない」支出です。
支出の仕分け方はお金の使い方を見直す手順でも整理しています。
分析は月1回5分で十分(やりすぎないコツ)
家計簿の振り返りは、時間をかけるほど良くなるものではありません。やりすぎて苦しくなると、入力そのものが止まります。
1円単位で合わせる必要はありません。細かいカテゴリを増やして分析の精度を上げようとすると、毎日の入力が重くなって、記録が途切れます。記録が途切れれば分析もできないので、そこは割り切ってください。カテゴリは5〜7個から始めれば足ります。
時間の使い方はこのくらいが目安です。支出合計と予算の差を見るのに1分、円グラフの上位3つを書き出すのに2分、前の月と見くらべて翌月の変更を1つ決めるのに2分。合わせて5分あれば終わります。
忙しい月は飛ばして構いません。3か月に1度でも、上位3カテゴリの動きは十分読めます。
まとめ
家計簿の分析は、支出合計・上位3カテゴリ・前月との差の3つを見れば終わります。円グラフは割合ではなく金額を見て、月別の推移は1か月の上下ではなく3か月の向きを見てください。分かったことは翌月に1つだけ反映すれば、効いたかどうかが次の月に判断できます。まずは今月の記録を開いて、金額の大きいカテゴリを上から3つ書き出すところから始めてみてください。
よくある質問
家計簿の分析は毎月やらないとだめですか?
支出が多いカテゴリはすべて減らすべきですか?
前月比で増えていたら失敗ですか?
分析に使える家計簿アプリの機能は何ですか?
何か月分の記録がたまれば分析できますか?
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